自民党衆議院議員 神奈川県第5選挙区(戸塚区、泉区、瀬谷区)さかい学
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(2006/02/ 1  その他)

■総理の施政方針演説

 平成18年度の通常国会がスタートしました。天皇陛下をお迎えして参議院の本会議場で開会式が行われ、その後衆議院の本会議が開かれ、総理、外相、財務相、経済担当相の4大臣より施政方針演説がありました。総理のこの演説の中に何と首肯できない内容がありました。それが「象徴天皇制度は国民の間に定着しており、皇位が将来にわたり安定的に継承されるよう、有識者会議の報告に沿って皇室典範の改正案を提出します。」という部分です。


 昨年秋に皇室典範に関わる有識者会議からの提言がありました。長子相続、女系天皇を容認する内容でした。お恥ずかしいことに、女性の天皇と女系の天皇が全く違うということを今回初めて理解しました。皆さんはいかがでしょうか?私は自らの経験もふまえ考えるに、多くの方はこの違いをまだ意識していないのではないか?と思います。
 この一点を見ても分かるように、まだこの皇室典範の問題、すなわち今後の皇位継承についての根本的なルールを変更する時期には来ていないと私は思っています。皇室に約40年間にわたり男子が誕生していないという現実をふまえ、これからの天皇制の安定をはかるためにどうするのかの議論をまずは国民を交えて行うべきです。現在の皇太子に続き、愛子さままでは今の男系継承の原則で即位可能です。最低40年は時間があると言われています。ですから私は拙速に今の通常国会で結論を出すべきでないと、今は考えています。

 

■ 女系天皇を容認すると

 私もこれから引き続き勉強していかねばなりませんが、1つだけおかしいと思う点を強調させていただきます。それは、極論すると女系天皇容認は一般国民が皇位につくことができる制度となってしまうということです。今、皇室は私たちとは違う特別な存在だから、そこに権威が発生し国民の敬意も払われるのでしょう。それが私たちと同じだとすると、そこには何の特殊性もなくなります。そういう"天皇制"なり"皇族"が今の皇室の権威を保ち得るでしょうか?私は大いに疑問だと思っています。権威のない天皇制は、近い将来、崩壊してしまうと思わざるを得ません。
 一方で男子が生まれていないという現状に対しては、対策をとらねばなりません。この知恵もこれから大いに議論し、模索をすべきです。旧宮家の復活、養子制導入なども言われておりますが、これらを含め可能性を探るべきだと思います。どちらにしても、こんなに早々と決めてしまっていい状況ではないということです。

 

■ 国民的議論を 

 先日、自民党一回生の83(ハチサン)会でジャーナリストの櫻井よしこ氏をお招きして勉強会を行いました。その時の氏のお話でびっくりしたことがあります。櫻井氏は有識者会議のメンバーにインタビューを試みます。一人は直接、一人は代理人がテープをとりながら取材できましたが、あとはできず、という結果でした。まずびっくりしたのは「歴史観や国家観で案を作ったのではない」という吉川弘之座長の発言です。日本の天皇を戴く皇室の姿は、日本独特、独自のものであり、2600年続いていると言われている伝統に裏打ちされた日本人の歴史観、国家観に他ならない、と私は思います。これを無視して"皇位が将来にわたり安定的に継承される"のか疑問を感じます。
 次に驚いたのは取材に応じた有識者会議のメンバーは"皇室の存続の否定"を肯定した、つまり皇室を否定することに対し「それで結構だ」と答えたというのです。皇室に思いのない人、日本の伝統をふまえない人が議論し、今回の報告書を提出したのだとすれば、それこそ時間をかけて様々なアイデアを出して、もう一度国民的議論をしていく必要があるのではないでしょうか?皆さんも一度しっかりとお考えいただきたいと思います。私もまずは、自民党の党内でしっかりと議論していきたいと思っています。

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プロフィール さかい学

昭和40年9月4日生まれ42歳。
自民党衆議院議員。
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