「衆院選から約1カ月。イラクへの自衛隊派遣などをめぐり永田町は騒がしい。そんなけん騒をよそに、師走の風が冷たい中、次の選挙に向けて地道な地元回りを再開した落選者たちもいる。「落選すればただの人」。国からの給与がなくなる。"浪人"期間、選挙活動をしながら家族も養わなければならない生活をいかにやりくりしていくのか?落選者たちに話を聞いた。」
神奈川5区から自民公認新人候補として出馬、落選した坂井学氏(38)も、次期衆院選での雪辱を期す一人だ。衆院議員秘書を経て、今回の選挙への出馬を表明したのは今年8月。準備期間の少ない厳しい戦いとなったが「次こそ地に足をつけた選挙をやりたい」と気持ちを新たにしている。
しかし「一番大きなテーマ」がやはり資金のやりくり。「選挙が近づけば陣中見舞いを選挙費用に充てることはできるが、それまでが大変。試行錯誤で手探りの状態。どうやって稼いでいけばいいのか、こちらが教えて欲しいぐらいです」と頭を痛める毎日だ。
事務所のスタッフは現在3人。光熱費など事務所にかかる費用と一人分の人件費は党から支給される活動資金で賄っているが「いつまで全員に給料を出せるか」と綱渡りの状況が続く。
共働きの妻はいるが、坂井氏本人の個人的な収入はゼロ。「何時から何時までと制約される仕事はできないが、何か考えないといけない。次の選挙に向けてということもあるが、とにかくカンパしてくれる支援者を増やしていきたい」と話していた。
「スポーツニッポン」(2003年12月13日)より
