さて、昨日、薬害C型肝炎訴訟に対し、福田総理が政治決断をして一律救済を言明しました。
今回の一件で改めて思いました。福田総理は優秀な行政マンであり、政治家ではないなあーと。これは、良い、悪いではなくて、そういうタイプなのだと思います。無理をした政治決断であり、評価はしますが、与党政治家として考えるに、これでは支持率はあがらないと、私は思います。やはり、これは20日の日がタイムリミットだった一回目の和解案の時に出さねばだめなのです。効果は1/4になってしまったと思っています。ただ、日本の国の秩序を守り、法治国家としての形態を確保していくためには、行政の長として20日の行政・司法の枠を超えずに出した和解案を原告側に提示をする過程が必要と思ったのでしょうか?ただ、遅かったのは残念です。
案自体は、詳しい内容はこれからとは言え、議員立法というのはうまい方法だと思いました。行政と司法がうまくいかないところ、司法の枠を拡げてあげる、つまり法をつくることにより、行政・司法の枠内で解決をさせるというのは、現実的だと思います。超法規的措置は頻繁にとってはいけないと私は思っています。法治国家なのですから、有事の時が唯一の例外ぐらいにしていきたいところです。
肝炎は今年亡くなった私の父がC型肝炎でしたし、私の尊敬する方も今ガン治療で苦労されたり、知人もインターフェロン治療をしていて大変身近な問題でした。病気の深刻さもわかっているので、今回、原告の方々の望む方向で解決できそうなのは大変嬉しく思いました。これからは私達立法府の人間の出番でもあります。
12/20の分でも書きましたが、私がまだ釈然としないのはこの救済に税金が使われるということです。国の公務員のミスなのですから理として当然ですが、何故税金を?という思いは残ります。この対策に最低でも300億円、厚生労働省は3~5兆円とも言っているらしいわけですが、これだけの額、来年度の予算のどこかが削られるか、借金を増やすか、一時的な税として肝炎対策税をとって用意せねばいけないわけです。当時担当していた官僚たちの責任はどうなるのか?という思いは残ります。安心して仕事をするため公務員は守られているというのもわかりますが、あまりにもひどい時にはどうか、と思ったりもします。
そして、最後にマスコミです。今回の超法規的な決定をしろ、法を無視しろというマスコミの圧力は大変なものがありました。法を遵守しろというのではない、司法を尊重しろというのではない、逆です。あるテーマでは司法の判断を遵守しろといい、あるテーマでは無視しろというご都合主義、せめて公平、公正に取り扱うべきと今回も改めて思いました。
