自民党衆議院議員 神奈川県第5選挙区(戸塚区、泉区、瀬谷区)さかい学
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(2007/12/21  )
 一般に土壌と呼ばれる表土の部分、自然界においてこの土壌一センチができるのに何年かかるかご存知ですか? 場所やその他の条件によって違いますが100年から400年といわれています。 たかだか一センチできるのに人間一生分以上の時間が必要とされています。

 

■土壌の脆さ

 そしてこの土壌で数多くの微生物等の生命を育み、それら微生物は生物ピラミッドの基礎をなしているのです。 この大事な土壌ですが、非常に脆いものなのです。 ゴルフ場をつくるといって天地返しをしたらおしまい。 木を伐採してそのままにしてしまったら、流出しておしまい。 薬で"消毒"したら、"害虫"とともにおしまい。 表土は今このときにも減少しています。
 熱帯雨林が砂漠になってしまうのもこの表土流出が原因です。 一度流出してしまうとすぐには回復しませんから、木や草が育ちません。 木や草がないと湿度を保てず乾燥し、砂漠化します。 すると、風邪に砂がまかれて飛ばされるようになりますます不毛地帯となります。 中国の黄土高原、黄砂などがその例です。 ですから、生物が生きられる環境のために土壌はとても大事です。

 

■地下1メートル内は微生物の宝庫

 以前は私も土は全部同じだと考えていました。 しかし、表土とその下の土とは明らかに違います。 私は土壌浄化法という汚水処理のシステムを施工する会社にいたので、それを実感していました。 そこでは地下1メートルまでの土壌とそれ以下の土壌と便宜的に1メートルで線を引いていました。 実際、1メートルまでとそれより深度では微生物の生息数が大きく違うという研究結果が出ています。 酸素が来るか来ないかというのが大きな理由のようです。 汚水処理の機能も微生物の働きに大きくよっているので、1メートルより深くなると機能が落ちるといわれています。 研究の結果とぴったり合っていたのです。
 微生物の総量が減るということはすなわち有機物の分解能力が落ちるということです。 土壌は実はすべての有機物の再生工場となっています。 "生物はすべて土に還る"と言われますが、生命体を含む有機物は土壌で一旦ばらばらに分解されます。 分解されたものは土壌中に残存し、植物の栄養分となり再び野菜などの有機物として再生されます。 その野菜を食べ、我々は我々の身体を作っているというわけです。 そして死ねばまた土に還るという循環のスタート地点。これが土壌なのです。

 

■生物多様性なくして生活の安定なし

 生物連鎖、小さいものが大きいもののえさとなって連鎖となりますが、人間のような大型哺乳類と小動物とのつなぎの継ぎ手となっているのが土壌の働きです。 人間も生物という観点から見ればこの生物連鎖の一部に組み込まれる存在です。 この連鎖の循環の輪が太く大きなものであるほどその中の一員である人類も安心して生きていけます。 最近、とみに話題となる生物多様性という言葉はこの連鎖の鎖を太くしておきましょうということです。 今問題になっているように絶滅する種が増えてくるということは、どんどんこの輪が細くなっていくということと同義です。 同等の働きをする生物が何種類もいて複雑に絡み合っていたほうが気候変動やその他の異変に対しても環が強さを発揮します。 我々の生活も安定するということにつながってきます。
 土壌はそういう意味において実は大変重要な役目を背負っています。 しかし大変脆いものでもあります。私たちが意識して残し、涵養する必要があると私は思います。

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プロフィール さかい学

昭和40年9月4日生まれ42歳。
自民党衆議院議員。
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