神奈川新聞 2008/01/18
■首相、党大会で再生訴え
自民党は十七日、都内のホテルで第七十五回定期党大会を開いた。福田康夫首相(党総裁)はあいさつで国民の自民党への不満を認めた上で、「自民党の再生は国民政治の再生だ。大きな転換をしたい」と述べ、国民本位の政治を実行する決意を表明した。
党幹部らからは「『国民のために』と絞って訴えていた。福田政権のメッセージを発することができた」(武部勤党改革実行本部長)などと評価する声が相次いだが、若手議員は「抽象的過ぎて分からない」と不満も漏らした。
首相は国民の政治不信に関し「年金問題をはじめ食品偽装など生活の安全、安心第一に政治や行政が消費者の視点に立たなかったからだ」と指摘。「将来の不安を取り除き、安心して生活できる社会保障やいろいろな制度を確立し、国民からみて不幸、不要、不都合な制度は大胆に変更する」と強調した。原油高や株価下落問題などについては「短期的なのか長期的なのか、よく見極めた上で対応する」と述べた。十八日召集の通常国会対応では「経済に不安がある中で、国民に迷惑を与えるようなことになってはいけない」とし、二〇〇八年度予算案と予算関連法案の年度内成立に全力を挙げる姿勢を示した。
伊吹文明幹事長は、〇八年の運動方針や重点政策を報告。運動方針は参院第一党の座を民主党に奪われた現状を「立党以来の最大の危機」と位置付け、次期衆院選に向けた「強靭な態勢」構築を図ることを打ち出した。
来賓として公明党の太田昭宏代表、日本経団連の御手洗冨士夫会長も出席した。
■県内1期衆院議員 最大危機に引き締め
「結党以来の最大の危機と率直に認める」。自民党定期大会で福田首相は党の状況をそう説明した。
年内にも衆院解散、総選挙がささやかれる中、郵政選挙で初当選した県内の自民衆院議員一期生は「極めて厳しい戦いになる」とあらためて気を引き締めた。
小選挙区で激突する相手の民主党公認内定者が決まっていない林潤氏(4区)は、「民主党には勢いがある。前回と百八十度違う」と危機感もあらわ。街頭演説千回に挑戦中で、独自の後援会整備にも努めている。「国民生活の安心を守る政策を分かりやすく伝えていきたい」という。
「(選挙対策は)特別なことはなく、やるべき活動を続けていく」というのは坂井学氏(5区)。党の支持率が低下していることに「一過性ではない。(参院選の反動で)振り子が戻ってくることはない。簡単には勝てない」と分析する。初めて小選挙区(7区)で戦う鈴木馨祐氏(比例南関東)は、「出遅れは否めない」と知名度アップへ街頭活動に力を入れるが、「これまでの支持者だけでなく、外側の人々の間口を広げ、政治不信を払拭しないと」と課題を口にした。
自身を含め現職三人の激戦区(8区)の福田峰之氏(比例南関東)は、「政治は生活。国民が豊かになる政策を遂行するため声を上げていく。極めて厳しい選挙になるだろう」と話した。
神奈川新聞 2008/01/18
