
司会者:坂井先生が日ごろからお話しされている、政策に関して少し議論していきたいなと。先生が一応自分の政治家の活動の中で、これが柱だよっていう政策というのはお持ちになられてるんですか?
坂井:柱と言うか、一生もんのテーマとしては、環境はテーマでね、抑えていきたいとは思っていますが、日本改造、日本改革の意味では、一番太いテーマとしたいのは、道州制を置きたいということですね。
司:それに対して教えていただきたいんですけれども、道州制にすることによってメリットというのはどういう形になってくるんですかね?
坂:まずね、何よりものメリットは変わることですね。今の体制を変えること、変わること。国を変える。
司:システムを変える?
坂:システムを変える。
司:どういった形で変わっていくんですか?
坂:道州制というのは、今の中央集権が地方分権になっていくわけですから、税源も財源もそして様々な政策決定権も全部地方に下ろすということになりますので国の役人の人数も減りますし、それから地方と国の役割がはっきりとしてきます。今は、公共事業、国もやって県もやって市町村もやってますけど、今度公共事業は、国が外れて道州からやるようになりますから、国は公共事業には基本的にはタッチしないと、要は道州をまたぐような川とか道路とか長いものの調整だけは、かんだとしてもね。具体的な作業というのは、もう道州でやるようにしていった方がいいと思いますから、そういったものも変わってきますよね。あとは国が財源を全部手放すとすると、国の補助金というものもなくなってきますから全部道州の地方でそれを賄っていかなきゃいけない。そうすると各地方が知恵を出してくると思うんですよね。やっていかなくちゃいけないから。親方日の丸で困れば国に頼むじゃなくなってくる。そういう意味では、地方も変わるし国も変わるし、そこに住んでる人達の意識も変わってくるし、いろいろと変わってくると思いますね。
司:それを聞いていると、国のお役人さんの数が減る、っていうことになってくると、結構抵抗がすごいんじゃないですか?
坂:そりゃ抵抗はすごいあると思いますよ。
司:滅茶苦茶あるんじゃないですか?リストラをするっていうのと同じ意味合いになってきちゃう。
坂:都道府県の役人も47都道府県が道州にすれば、10にするのか13にするのかいろいろな議論はあるけれども、これは減ってきますから、そうすると都道府県の役人も減るんですよ。市町村も今1800あるといわれていますけれど、その数も減らしていきますから、こちらの公務員の数も減っちゃうんですよ。
司:そうですよね。
坂:だから国だけじゃなくて、国も地方もすべての公務員の人たちには反対するような内容になると思います。
司:たとえば、国がやっていたような機構とか第三セクターとかも解体して、また別の第三セクターを作ってそっちにまた天下りをずらしていれたりする荒っぽいやり方をとったりすることもあるじゃないですか。お役人の方々って。そういう道州制とかとった場合に自分たちのうまみといったらいいんでしょうか、自分たちの生存権になってくるんでしょうかね、そういうのを守るために、手を変え品を変え、抵抗とかしてくるんじゃないでしょうかね。それを監視するためのシステムとか必要なんじゃないかなという感じもするんですけれども。
坂:それが政策をしていく政治主導の政治の役割のひとつだと思いますけどね。
司:それを導入していくためには、結構政治家の人たちもお役人さんの抵抗に対してガンと跳ね返せるくらいの人たちが多くプロジェクトに関わっていかないと。
坂:まずはそういう人たちをまずは当選をさせてもらえないとこまる。立候補させてもらえないと困るし、当選させてもらえないと困る。国会議員でも、元役人の人が増えていってしまえば、道州制の動きは潰される方向に行くと思いますよ。
司:未だに官僚腐敗だとか、官僚をなんとかしろよ、という声が民意から上がってきてるわけじゃないですか。なんで役人ばっかりいい思いするんだと。なんでこんなにお金をもらえるんですかと、いろいろ収賄とかどんどん捕まったって減ることはないですよね。そういう状態になってきて、ここまでメディアにたたかれたにも関わらず、なかなか官僚に対してこの間、昨日ですか、渡辺喜美先生も政策を作ったりしてましたけど、やっぱりそれは議員さんがある程度、国会議員の先生方が、官僚の人たちにコントロールされてるからっていうこともあるんですかね?
坂:ありとあらゆる勢力を使ってますからありますよ。
司:それが直接第一の壁になってきちゃうんですかね。
坂:それはそうですよね。公務員の人たちも、真面目にやってる人はいますよね。1人1人いい人なんだけど、システムとして考えた時に、うまくいかないことが大変多くて1人1人は頑張って良くても、システムとして、結果としてね、あまりいい結果が出なかったり、国民が「なんだ!」というような結果が出てきちゃうので、公務員もかわいそうだと思うんですよ。システムがいいシステムであればいいルールがそこにあればのびるはずなのに、いいルールがないから批判されるような結果を生み出してしまうということであれば、いいシステムといいルールを作ってあげれば彼らも幸せになれると、彼らもやりがいが持てると、いうような状況になりえると思うんですよね。
司:民主党の小沢代表が、各省庁にすごい数の副大臣とか、政務次官を入れてそこでコントロールしていけばいいじゃないかという案をだされていましたが・・・。
坂:コントロールできる人を送り込めばいいけど、コントロールされる人を送り込んだんじゃ意味がない。
司:数ばっかり増えちゃう。
坂:逆に抵抗勢力がいっぱい増えるわけだから政治家を入れるだけじゃダメなんですよ。
ちゃんとコントロールできる政治主導を守れる能力のある人を押しこめないと、逆の人を押し込めたら、全部手の上で踊らされて、抵抗勢力に、ミイラ取りがミイラに、かたっぱしからミイラになっちゃいますから。それがうまいんですよまた。
司:うまいんですか。
坂:うまいんです。
司:あの手この手で引き込んでいくじゃないですか。小沢代表が言われているような話というのは、先生からみれば荒唐無稽な話?
坂:荒唐無稽じゃなくて、それだけ人材がいればいいけど、ただいれてもダメだよ。
司:道州制についてはかなり抵抗が多いと思うんですけど、それは先生の柱の中心としてこれからチャレンジしていこうと。
坂:日本が元気になるための必要な施策だと。
司:日本再生ということになっていく
坂:たとえば、私は、熊本にいたんですけれども、熊本も地方であるということに甘んじているわけですよ。どっかしらかで甘えがあるんですよ。必死さもなければ、周りの企業さんたちも九州だけで終わらせなくて、東京に本社があってね、本社に頼めばいいやとか、民間の会社でもあるわけですよ。だけどそこで全てを賄わなければいけないとなればその中に本腰を入れて本社機能も置くだろうしね、それから投資もするだろうし、絶対変わってくると思うんですよ。今東京がある中で中央集権の枠組みがあって、霞が関の政策決定が東京中心になされている以上、東京から民間企業も指令を出すようになっているんです。本社機能を東京に置いているから、じゃなくて九州の中で決めるということになれば、当然九州の中に東京にあった本社機能、いわばロビー活動を含めて、九州の地区でやらなくちゃいけなくなるわけですよ。まったく企業さんなんかも取り組み方が変わってくる。もっと力を入れざるを得なくなってくるわけだからそこを、行政の方もうまく営業をして引っ張り込むと、いうことをやっていけば今は東京があって中央集権の形の中では、浮かばないけれども、それがグサっと切れれば、今度はこの中で浮かぶところ浮かばないところはもちろん出てくるとはいえ、状況は変わってくる。そうすれば今度は地域間競争になってきますから、各地域が本気になって汗を流すということになるので。そうすると日本全国の中で何とかしようと考えようとする人の数が一気に増える訳ですよ。今まで一部の人しか考えていなくて必死に考えていなかった、地方の人なんかは国に言われればやろうかっていうひとが無茶苦茶多かったわけですよ。今度は地方の人が考えなくちゃいけなくなると、考えなくちゃいけなくなる人の数が増えるわけですよ。日本の総体としてエネルギーとなってくる。活性化するということになると思う。
司:聞いていると、すごい再生になってくると。再生への道はもうこれしかないと。
坂:失敗するところもありますよ。おそらく。
司:それは何事にもありますからね。
坂:破綻をするところも出てくると思います。だけどそれを恐れていたら日本全国の活性化はでてこないので、それはセーフティーネットで話をしながら進めていかないといけないと。
司:そこまで根元から大幅に変えるっていうことをしていかない限りはもう無理だよと。
坂:10年15年の目標になるかもしれないけれども今からスタートをすべきだと。
司:10年15年でこれが実現するのであれば、これはすごいことですよね。
坂:させなきゃいけないんですよね。させたいと思っています。
以上。

昭和40年9月4日生まれ44歳。
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